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ジェローム神父
ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)
発売当初、書店で見かけたマルキ・ド・サドの「ジェローム神父」は見る前から悪趣味だろうなと思っていたけど、案の定、悪趣味だった。

だけど……。

会田誠さんの挿絵がどうにもこうにも心に残り、結局、家に連れてきてしまった。

Edible Artificial Girlsシリーズの絵は、文字のごとく、少女が食べられる・食べられているのだ。

中でも衝撃を受けたのは、少女の腹部をおす男性の手。

少女の膣からとめどなく出てくるイクラ。

その下でイクラを受け止める丼に盛られたご飯。

残酷な、悪趣味な絵画、とも言えるんだけど、この行為は、想像しうる残酷な行為ではなく、我々が日常、なにごともなくやってのける行為の中の残酷。

我々が残酷とも思わずやっている悪趣味。

こと切れる直前の全身の魚の痙攣を見て垂涎する、美味しいと思う。

そこには、我々が生きていくために本能によって残酷であるという意識が隠蔽されている。

隠蔽されたものを従順に受け入れてきた自分が、この挿絵に出会ったとき、つい、見てしまったと舌うちをするそんな衝撃。

生きていることがいかに残酷であるか、悪趣味であるか。それでも生きていかなきゃならないことへの覚悟に対して、目をそむけるな、なんて強いことはできないけど、目をそむけていることへの自覚はしっかり持っていたい。

そんなものを改めて感じた一冊なのでした。

あれ、サドも澁澤にもふれずに、終わっちゃったよ。

■『ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)』 マルキ・ド サド 渋沢 龍彦 (平凡社)
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